Q.部門別の決算書を出力する際に「貸借が一致していません」というエラーが表示される場合について
「決算」→「決算書」画面にて部門別の決算書を出力する際に下のエラーメッセージが表示される場合があります。
このエラーメッセージは、以下の条件に該当する場合に表示されます。
部門別の貸借対照表が必要ない場合は、表示された上記メッセージは無視し、[OK]ボタンで処理を進めてください。
部門別の貸借対照表が必要な場合は、下記手順をお試しください。
<操作手順>
A:「合計残高試算表」にて開始残高の貸借合計金額が一致しているか確認します。
部門別の貸借対照表を出力する場合、前年度から繰り越した貸借対照表の金額は部門ごとに借方と貸方で一致している必要があります。
1.「集計」→「合計残高試算表」を開きます。
2.画面左上の「集計期間」にて期首月(例では4月)を選択します。
3.画面上部の「部門」の▼にて、設定している部門(例では「非営利(非収益)」)を選択します。
4.「資産合計」と「負債及び正味財産合計」の「繰越」欄の金額を確認します。
(ア)「資産合計」と「負債及び正味財産合計」の「繰越」欄の金額が一致している場合
他に設定している部門についても上記手順で「資産合計」と「負債及び正味財産合計」の「繰越」欄の金額が一致しているか確認します。
すべての部門で金額の一致が確認できた場合は、下記手順5へ進みます。
(イ)「資産合計」と「負債及び正味財産合計」の「繰越」欄の金額が一致していない場合
「導入」→「開始残高設定」にて、前年度から繰り越した貸借対照表の金額が部門ごとに設定されているか見直しをしてください。
※画面中央上の[部門残高]ボタンより該当科目の開始残高を部門別に設定することができます。
5.「合計残高試算表」における部門別の「資産合計」と「負債及び正味財産合計」の「繰越」欄の金額が一致しましたら、再度「決算」→「決算書」を開き、エラーが表示されずに画面が進むことをご確認ください。
対処方法Aを行っても決算書出力時に貸借不一致のエラーが表示される場合は、対処方法B、Cをご確認ください。
B:借方と貸方の部門が異なる仕訳を入力している場合は修正を行います。
例:「収益事業」の現金を「非営利事業」の現金に補填した際に、下のような仕訳を入力していた場合
一般的に[収益事業]の現金を[非営利事業]に移行する場合の仕訳は下記のような仕訳を入力していただく必要があります。
新会計基準データの場合
1.「導入」→「勘定科目設定」にて【正味財産増減】内の「経理区分振替額」について、部門管理を「有」に設定します。
2.「帳簿」→「簡易振替伝票入力」や「振替伝票入力」画面より部門間取引が発生した日付で以下のように伝票を入力します。
3.仕訳の組み合わせが正しくなっていることを確認した上で、再度「決算」→「決算書」を開き、エラーが表示されずに画面が進むことをご確認ください。
旧会計基準データの場合
以下の仕訳を入力する前に、「導入」→「勘定科目設定」より【経常収入】内に「他会計収入」科目を、【管理費】内に「他会計支出」科目を作成する必要があります。
この際、「他会計収入」および「他会計支出」については、部門管理を「有」にて作成してください。
1.「帳簿」→「簡易振替伝票入力」や「振替伝票入力」画面より部門間取引が発生した日付で以下のように伝票を入力します。
2.次に「取引区分」を[9:決算取引]で以下のように伝票を入力します。
3.仕訳の組み合わせが正しくなっていることを確認した上で、再度「決算」→「決算書」を開き、エラーが表示されずに画面が進むことをご確認ください。
C:「複合仕訳」がないか確認します。
A、Bをご確認いただいても、改善されない場合は「複合」を使用して仕訳を計上している可能性があります。
「複合」に残高がある場合は、「複合」の残高が「0」になるように仕訳を修正してください。
「複合」とは・・・
相手の勘定科目が複数で、勘定科目ごとの金額が特定できないときに使用します。
1.「帳簿」→「元帳」を開きます。
2.画面左上「科目(R)」→「複合」とします。
3.画面右下に残高がある場合は、「複合」の残高は必ず0円になるように仕訳を修正してください。