Q.消費税の相殺仕訳を入力する方法

 

決算時に、決算修正仕訳として仮受消費税等および仮払消費税等を相殺する仕訳が入力されていないと、消費税について残高が残ってしまいます。

この相殺仕訳を入力しない状態で「データ次年度更新」を行いますと、新年度データの期首残高に仮受消費税等および仮払消費税等の金額が繰り越されてしまいますので、決算時には下記のような仕訳を「決算取引」で入力する必要がございます。

 

※下記の仕訳例は「仕訳博士」画面の中の【取引ケース引き】→【9.決算関係・消費税関係取引】→【()消費税にまつわる質問】に記載のある一般的な消費税の相殺仕訳です。

具体的な仕訳または使用科目につきましては管轄の税務署や税務相談窓口、税理士様・会計士様へ必ずご確認ください。

 

<操作手順>

 

A.消費税納付の場合

 

例:決算につき消費税の計算を行い、納付金額が確定した(税抜き経理を行っている場合)。

 

決算の結果、消費税の納付金額が2,779,370円と計算された。

なお原則課税を選択しており、仮払消費税等は3,234,700円、仮受消費税等は6,014,165円であった。

 

【決算仕訳】

    仮受消費税等 6,014,165  仮払消費税等 3,234,700

                               未払消費税等  2,779,370

                                雑 収 入           95

 

1.「帳簿」→「振替伝票入力」を開きます。

 

2.「決算取引」にチェックを入れ、上記仕訳を入力します。

 

各帳簿画面の「機能」にて、ファンクションキーの配列を「配列2」と設定している場合は、ファンクションキーの配列が下図とは異なりますのでご了承ください。

 

3.画面下の「貸借差額」が0円であることを確認し、[登録]ボタンをクリックしてください。

 

 

B.消費税還付の場合

 

例:決算につき消費税の計算を行った結果、消費税の還付が確定した(税抜き経理を行っている場合)。

 

決算の結果、消費税の還付金額が365,510円と計算された。

なお原則課税を選択しており、仮払消費税等3,135,530円、仮受消費税等2,769,950円であった。

 

【決算仕訳】

    仮受消費税等  2,769,950   仮払消費税等  3,135,530

    未収消費税等    365,510

    雑 損 失          70

 

1.「帳簿」→「振替伝票入力」を開きます。

 

2.「決算取引」にチェックを入れ、上記仕訳を入力します。

3.画面下の「貸借差額」が0円であることを確認し、[登録]ボタンをクリックしてください。

 

決算時に上記いずれかの仕訳を入力することで、仮受消費税等および仮払消費税等の年度末残高が0円となり、「データ次年度更新」を行った後の新年度データにおいて、仮受消費税等および仮払消費税等の期首残高が0円からスタートされます。

 

また、上記仕訳を入力せずに、次年度データで仮受消費税等または仮払消費税等の期首残高を手動で0円にすることも可能です。この場合、「導入」→「開始残高設定」画面より期首残高の修正を行います。

 

 

C.次年度データにて仮受消費税等または仮払消費税等の期首残高を修正する場合

 

1.「導入」→「開始残高設定」画面を開きます。

 

2.「仮払消費税等」「仮受消費税等」の金額を0円に訂正し、貸借差額がある場合は他の金額も訂正します。

 

※こちらの操作を行うことで期首残高において、貸借差額が発生します。開始残高設定において、貸借差額が発生しておりますと、合計残高試算表および決算書が正しく出力されません。

貸借差額をどの科目で調整したらよいかは、所轄の税務署または税務相談窓口、税理士様・会計士様へご確認ください。

 

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