Q.消費税処理方法の選択について

 

「導入」→「事業所・消費税情報設定」の「消費税情報」タブ内「消費税処理方法」にて、[外税]、[内税]、[別途入力]、[税込 ]の4つの項目から選んでいただきます。

 

 

A.経理方式

 

消費税課税事業者様で消費税処理方法が「外税」または「内税」の場合でも、税込入力や税込集計を容易に行えるようにするための選択肢となっています。

 

1.税抜経理を選択した場合

仕訳伝票にて本体価格(税抜金額)と消費税額がわかるように表示されます。

また、「消費税申告王」→「消費税集計表」「消費税集計一覧表」では、本体価格(税抜金額)と消費税に分けて集計します。

※消費税処理方法が「税込」の場合は、税込金額のみ入力しますので、これに該当しません。

※消費税処理方法が「別途」の場合は、消費税分を別伝票で入力しますので、これに該当しません。

 

2.税込経理を選択した場合

仕訳伝票にて税込価格で入力するため、表面上は本体価格と消費税額は見えません。

ただし消費税処理方法を「内税」または「外税」としている場合は、税抜経理に切り替えることで本体価格と消費税額を分けて表示することも可能です。

また、「消費税申告王」→「消費税集計表」「消費税集計一覧表」では、本体価格(税抜金額)と消費税に分けての集計はせずに、税込金額で集計します。

※消費税処理方法が「別途」の場合は、消費税額を別伝票で入力しますので、これに該当しません。

※「税抜経理」「税込経理」いずれの選択でも消費税申告時の計算は同一結果になります。

 

 

B.消費税処理方法

 

1.「外税」の場合

入力する金額は〔税抜〕金額になります。消費税額は、入力された税抜金額より自動計算されます。

 

例:税抜10,000円(税込10,500円)の商品を現金で売り上げた場合の仕訳

 

「外税」の場合の消費税額計算方法は、売上金額(税抜)×消費税率=消費税額となりますので、

10,000×0.05=500

が消費税欄に自動計算されます。

上記取引を製品で入力すると、以下のようになります。

(ア)消費税処理方法で〔外税〕を選択している場合は、[外]という表示になります。

(イ)入力した税抜金額に5%を乗じた金額が消費税欄に自動表示されます。

 

※課税売上の場合は仮受消費税に、課税仕入の場合は仮払消費税の元帳や合計残高試算表に消費税額が自動的に集計されます。

 

2.「内税」の場合

入力する金額は〔税込〕金額になります。消費税額は、入力された税込金額より自動計算されます。

例:税込10,000円の商品を現金で売り上げた場合の仕訳

 

「内税」の場合の消費税額計算方法は、売上金額(税込)×消費税率÷1.05=消費税額となりますので、

10,000×0.05÷1.05=476

が消費税欄に自動計算されます。

上記取引を製品で入力すると、以下のようになります。

(ア)消費税処理方法で〔内税〕を選択している場合は、[内]という表示になります。

(イ)入力した税込金額より消費税が算出され、消費税欄に自動表示されます。

 

※課税売上の場合は仮受消費税に、課税仕入の場合は仮払消費税の元帳や合計残高試算表に消費税額が自動的に集計されます。

 

3.「別途入力」の場合

税抜の仕訳と消費税の仕訳を別々に入力します(消費税の自動計算はされません)。

 

例:税抜10,000円の商品を現金で売り上げた場合の仕訳

 

上記取引を製品で入力すると、以下のようになります。

(ア)1行目の仕訳

a:消費税処理方法で〔別途入力〕を選択している場合は、[別]という表示になります。

b:税抜売上金額(10,000円)を入力します。

 

消費税処理方法で〔別途入力〕を選択した場合、消費税額は自動計算されませんので、1行目の税抜売上に対して、別途消費税の仕訳を入力します。

 

(イ)2行目の仕訳

 

※2行目で入力した仕訳の金額がそれぞれ仮受消費税や仮払消費税の元帳や合計残高試算表に集計されます。

 

4.「税込」の場合

消費税が含まれていても、それを「税抜金額」と「消費税額」とに分離せずに、「税込」として扱います。

 

例:税込10,500円の商品を現金で売り上げた場合の仕訳

 

上記取引を製品で入力すると、以下のようになります。

(ア)消費税処理方法で〔税込〕を選択している場合は、空欄表示になります。

(イ)税込金額を入力します。

 

※課税売上・課税仕入のいずれの場合であっても、合計残高試算表の仮受消費税および仮払消費税欄には消費税額の表示はされません。

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